硬式グローブと軟式グローブ、そしてジュンケイ製の軟式仕様グローブ、これらの違いをご存じでしょうか?
そもそも軟式グローブ、軟式野球、というのは日本独自のものです。
ですので、日本のスポーツメーカーが決めたルールで常識のように思われている事があります。
では、硬式グローブと軟式グローブが生まれたルーツをたどっていってみましょう。
・牛が生きている間に「硬式用の牛」「軟式用の牛」というのはありません!
⇒この時点では、まだ違いがありませんね。
・その牛が皮と肉に分けられる時、大人の牛(成牛・ステア)、子供の牛(キップ・カーフ)という種類に分かれます。
⇒この時点ではキップやステアと呼び名が変わりますが、硬式・軟式の区別はありません。
・次は皮をなめす(生成)段階ですが、この時に原皮の質で単価が決まってきます。
⇒高い革・安い革などが決まり、硬さ・柔らかさなども決められます。
次に、その革をどのように使ってグローブを作るかというところです。
⇒硬式用は質の良い革、その他の良い(高い)副材料を使う。
⇒軟式用は質の悪い革、その他の悪い(安い)副材料を使う
というのが一般的な認識だと思いますが、これよりももっと重要な要素があるのです!
製造メーカーには「硬式屋」「軟式屋」「ミット屋」、さらには「組み立て屋」というのがあるのです。
⇒「硬式屋」は硬式グローブを専門に作る工場で、高品質に物を作る体制の工場です。
⇒「軟式屋」は軟式グローブを専門に作る工場で、低価格で物を作る体制の工場です。
※「ミット屋」「組み立て屋」は、今回は別の話として省略させていただきます。
ここで大事なのは、「硬式屋」が作る軟式グローブは、硬式グラブの様にきっちり作られて価格も高いということです。
逆に「軟式屋」で作られる硬式グローブは、革など材料を変えても軟式グローブのようにしかなりません。
これは先ほど述べた、工場の体制がそうさせてしまうのです。
ですので「硬式屋」が作る軟式グローブは品質と価格が高く、「軟式屋」が作る硬式グローブは品質が悪く価格が安いのです。
硬式用の高い・安い、または軟式用の高い・安い、というのはこういう経緯があるから出来上がるのです。
軟式グローブを選ぶ時のコツは、その製造工場が硬式用をメインで作っているかどうかということです。
グローブは、いずれにしても高い買い物です。
製造背景をしっかり見極めてじっくり選ぶことが、少しでも後悔のない買い物に繋がると思います。
・・・おまけ・・・
JUNKEI-GLOVEの軟式グローブは、「軟式仕様」と呼んでいます。
それは作りは硬式と同じで、軟式ボール・軟式野球に合わせたグラブ型の作り方・革の作り方をしているからです。
ですので、社会人野球やトップクラスの軟式野球をしている方々に、高い評価を頂いております。
オリジナル硬式・軟式グラブ、ミット、ソフトボール用
開発・製造 since1946 株式会社JUNKEI-GLOVE/ジュンケイ-グラブ
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